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パ・リーグがナイター自粛へ動きだした。18日に文部科学省から節電要請の通達を受けたことで、東京電力管内の地域に本拠地球場を持つ西武、ロッテが19日、ナイター予定の試合をデーゲームに変更する方針を示した。
また、同管内以外の地域での試合開催も含めた具体的な対応にも入った。セはあらためて29日に開幕を延期する方針を打ち出したが、パは21日、都内で臨時のオーナー会議と理事会を合同で開くことを決め、リーグとしての結論を急ぐ。
西武、ロッテの判断は早かった。西武ドームは埼玉・所沢、QVCマリンは千葉・幕張と、いずれも文科省通達の対象である東京電力管内の地域に位置する。4月12日に開幕を延期して日程調整は猶予期間がある中で、速やかな対応となった。
西武は飯田則昭球団専務が「厳しい受け止め方をしている」と説明。4・12からの西武ドームでの開幕カード(対日本ハム)については午後6時開始のナイターからデーゲームへ変更する方針を示した。
ロッテの瀬戸山隆三球団社長が「当面はナイターは控えてデーゲームで仕方ない。代替地は考えてない。自分のところでやるのが使命」と、QVCマリンでのデーゲーム開催で対応する。同球場の1試合の消費電力はナイターで約1万6000キロワット、デーゲームは約1万1000キロワットだ。夏場もMAX2万キロワット程度だが、約4000?5000キロワット消費する大型ビジョンの使用を控える方針で「節電すればこの球場で問題ないと思う」と石川晃球団運営本部長。地震の被害を受けた球場周辺設備などの復旧も急ぐという。
当該2球団の素早い対応を受け、パは21日に臨時オーナー会議を開催。理事会メンバーも入る異例の会議で、楽天の代替本拠地を含めて実務レベルから日程調整を早急に進めていく。
≪異例、理事会メンバーも参加≫パの臨時オーナー会議について花井史朗光パ・リーグ統括は「今までにない重大な状況。パのオーナーが集まって大所高所から話し合うということ。技術的な話もあるので理事会メンバーが入ります」と説明した。議題は(1)東日本大震災下におけるプロ野球のあり方(2)公式戦の対応(3)その他の3点。パのアグリーメント第18条で議長(今季は楽天・島田亨オーナー)が各球団のオーナーで構成する懇談会を招集でき、同20条で「理事会で特に重要と認めた事項を審議する」とある。懇談会ではなく会議としたのは議題が極めて重大なためという。
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やっぱり延期!セは苦心の3・29開幕となった。セ・リーグは19日、都内の巨人球団事務所で臨時理事会を開き、25日の公式戦開幕を29日まで延期すると発表した。17日の開幕日程発表からわずか2日。殺到する批判と、日本野球機構(NPB)の監督官庁である文部科学省から強い節電要請を受けての方針転換となった。パの5カードに対して延期を1カードにとどめ、リーグ独自の節電対策も講じるなど苦肉の延期となった。
午後2時から始まったセの緊急理事会は4時間以上紛糾した。終了後も選手会への説明に手間取り、午後7時前には都心で震度4の地震も。ようやく新(あたらし)純生理事長(ヤクルト球団常務)が声明文を配ったのは午後9時すぎ。球団事務所前の路上が約100人の報道陣で騒然とする中、3月29日への開幕延期が発表された。
声明文には、ファンへ向けて「例年と大きく異なるプロ野球となることでしょう」とあった。そして6項目にわたった節電対策。延期を最小限にとどめようという苦悩ぶりが表れていた。
25日開幕を17日に発表してすぐ批判の声が殺到し、翌18日に文科省からの節電要請が届いた。加藤良三コミッショナーが掲げた開催条件の一つが「政府と監督官庁の指示に従う」。開幕日再考を余儀なくされ、理事会は文科省幹部と連絡しながら異例の形で進んだ。
その中で文科省幹部は特に4月3日までは電力消費を控え、東京電力管内での大規模節電を求めたという。まず節電対策を念頭に置き、6球団は144試合とクライマックス・シリーズをやり抜くことでは一致。ただ、延期の期間については最後の最後までもめた。新理事長は「文科省の指導に沿う形にした」と説明したが、ヤクルト・堀澄也オーナーの強い意向からパと同じ4月12日開幕を断固として主張。新理事長はヤクルト球団の幹部の立場から「ヤクルトグループも東北で被害を受けて時期を遅らせてほしいと一貫して言ってきた。多数決ではないが、多勢の意見で決まった」と苦渋の表情を見せた。
週明けにはセ、パの代表者が文科省へ節電案を持参し説明する。混乱の中、異例の形で球音が響こうとしている。
▽文科省の通達 日本野球機構(NPB)の監督官庁である文部科学省は18日、加藤良三コミッショナー宛てに試合開催における節電要請を文書で通達。電力の安定供給が確保できるまでの間「可能な限り東京、東北電力管内以外の地域での試合開催」と「同管内でのナイター自粛」を強く求めた。なお球団本拠地ではKスタ宮城(楽天)、東京ドーム(巨人)、神宮(ヤクルト)、横浜(横浜)、西武ドーム(西武)、QVCマリン(ロッテ)の6球場がこれに該当する。
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